若者は時間を味方にインデックス投資。老人はハイリスク投資が面白い。

個別株のアクティブ投資は長い目で見れば市場ポートフォリオ(インデックス)のパフォーマンスに敵わないので、全世界株インデックスと安全資産でポートフォリオを組むべし。これが投資を勉強した人がたどり着く結論です。

20代、30代、40代ぐらいまでは、それでいいでしょう。時間が味方になって資産を増やしてくれます。

しかし50代も後半になったらどうでしょう。この年齢になると残念ながら亡くなる方もいらっしゃいます。健康寿命はそれほど長くないと考えざるを得ません。人生100年と言っていますが真に受けてはいけません。今更バフェットさんの真似をして長期投資家を気取っても無駄に終わる可能性が高いのでは。

子供が自立し身軽になる年齢です。自分の老後は心配してもきりがありません。長い会社勤めを終え公的年金・企業年金・なんとなれば生活保護で暮らせるでしょう。もう安全運転は終わりにしてもいいでしょう。

投資のセオリーでは若者はリスク許容度が高く、老人はリスク許容度が低いことになっていますが、これは逆でしょう。

むしろ若者は証券投資なんぞより事業リスクをとって社会に貢献してほしいものです。

社畜とののしられようが若いうちから出世競争に熱をあげて給料を増やすのもいいことです。出世して高給を食んでいる人に「あいつは社畜だ、ブラック労働でズタボロだ」と言うのは勝手ですが、本人が満足していればなんの問題もありません。立派な成功者です。

若者がみんな専業投資家になってFIREを夢見るのはちょっと不気味な社会です。株式投資なんぞに専念せず、金融資産はインデックスを軸にして相場慣れだけしておけば良いでしょう。

逆に老いて収入を増やすことが難しくなり、同時に社会的責任が軽くなってきたおじさんは少しリスクをとってアクティブな投資をするのも面白いと言えます。とはいえ昭和課長は先物信用はやりません。せいぜい日経レバETFをたまに触るぐらい。先物信用はやはりリスクが高すぎます。一般人のリスク許容度では使いこなせません。

老いた人には保守的な高配当投資を勧める人もいますが、これを軸にするのもまだ早すぎます。まだ金儲けへの執念がくすぶっています。

高配当にシフトするのはいつでもできます。もっと疲れはててからにします。元手を増やして配当株にシフトすれば配当は自ずと増えますから。

コロナ禍で苦しむ人がいる一方、株式投資で濡れ手に粟の富裕層がいるという批判を散見しますが、投資で儲けるのは決して楽ではありません。経済的に破綻する人もいくらでもいます。心身をすり減らしながら市場にとどまるのは並大抵ではありません。自分もいつもビビっています。

老いて投資に手を染めるのは面白い反面相応の覚悟は必要ですので、自己責任でお願いします。

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