終の棲家探し 千葉県大網白里市季美の森

季美の森とは

季美の森は、1994年に東急不動産によって開発・分譲された、約200万㎡、区画数1855戸の住宅地。住宅地の中に18ホールのゴルフコースが広がっています。大網白里市にあります。

その美しい景観写真に惹かれて、現地を見に行ってきました。

東京駅から自動車だと、首都高、京葉道路、東金道路を経由して50分ほど。近いですね。

九十九里浜まで自動車で30分ほど。美しい砂浜も魅力です。

電車でも近いですね。

中古住宅の価格水準

住宅価格は物件にもよりますが、1,500万円~1億程度まで。夫婦2人の終の棲家と考えれば豪邸はいりません。2千万台で十分という印象。

現地見学の感想

スーパー カワグチ

現地を訪れたのは11月の末、土曜日の午後3時。陽は傾いてきましたが、さわやかな秋晴れの好日でした。

まず、最寄りのスーパーマーケット「カワグチ季美の森店」に行ってみました。老後の定住には日常生活に必要な買い物が近くで済ませられることが大事です。アマゾンで買い物できるとはいえ、生鮮食料品まで通販というわけにもいきません。

分譲地南部の一角に、セブンイレブンとスーパー、レストランがありました。

しかし、はっきり言って「しょぼい」

自分は軽井沢の「ツルヤ」をイメージしていたのですが、規模も品ぞろえも全然及びません。「 季美の森 」のおしゃれなイメージには全然そぐわない田舎の小さなスーパーです。

こちらは軽井沢でおなじみのスーパーTSURUYAの画像ですが、規模も来店者数も10分の1以下といった印象、ちょっと大きなコンビニ程度でした。

それでも、海岸に近いのですから生きのいい鮮魚がそろっているのではと期待して「お魚コーナー」も覗いてみました。しかし、地物の魚はほとんどありませんでした。

この店を利用するのは 季美の森 1885戸の住民がマックス。それ以外の同市住民は大網市中心部のお店を利用するでしょう。あえてここに来る理由がありません。回転も悪いので限られた商圏用の品ぞろえにならざるをえないということだと思います。

住宅街の最寄りとはいえ、「カワグチ」は坂の下に位置しているため老人が徒歩で毎日気軽に買い物に行き来するのには大変。やはり車を使った生活が前提のエリアなのだと思いました。

住宅街

住宅街は美しく、建築規制もあるので洒落た洋風建築ばかりです。区画はきれいに整備され道幅も広くアメリカの住宅地のようでした。公園も点在しており良い環境でした。

しかし、街には人影がほとんどありません。シーンと静かです。車で住宅街をぐるりと回りましたが、ジョギングしているオジサン2人とすれ違っただけ。あとは数台の車とすれ違っただけでした。

そして、住人が老いている。車を運転している人も歩いていた人も、かるく50歳は超えている感じでした。スーパーのお客さんも然り。

ということで、美しい住宅街が場違いに存在している。そこだけ閉じられた空間。活気がない。車を使って生活することが前提。そんな印象でした。

「季美の森」を後にして、今度は大網駅周辺を経由して九十九里浜に向かいました。

大網駅周辺

途中「すし銚子丸」で食事しましたが、このお店はネタが新鮮で値段も安く大満足でした。都内にもあるチェーン店ですがこれまで入ったことがありません。千葉の海岸近くだから殊更美味しかったのか 、都内でも同水準のネタをだしているのかわかりません。今度都内のお店を試してみます。

日々の生活には洒落た景観より便利さや街の活気が大事。「季美の森」に住むより大網駅の近場に住む方が良いと感じました。駅から徒歩15分程度の新築で3千万以下ですから、自分なら「季美の森」より大網駅周辺を選びます。

九十九里浜

浜に到着したのは夕暮れ時。かろうじて明るさが残っている時間。とても寒い秋の夕暮れでしたがサーファーが2人遠くに見えました。

自分にとっては初の九十九里、海岸線は美しく雄大でした。お台場から東京湾を望むのとは全く違うスケールを感じました。こんな美しい光景と歩いて暮らせる利便性を兼ね備えた土地があったらいいですね。

逆に言うと、東京からさして遠くないので、車でドライブで楽しむぐらいがちょうど良いのかもしれません。

結論

60歳以後の終の棲家としては「季美の森」はパスです。

ここが向いているのは、

生活の不便さを自分の行動力(車)でカバーできる人 。つまり若い世代。そのうえで、FIRE済だったり、テレワークで仕事ができる通勤不要な人。そして子供なし(子供の通学が大変)。

あるいは、別荘と割り切って使う人。別荘と割り切れば公営上下水道、都市ガスが整備されていますから、浄化槽や私営水道、プロパンガスの「別荘地」より管理コストが安い分メリットがあると考えることもできます。

とはいえ、街が老いていくことを考えると資産としては今後の更なる値崩れは避けられないと観ました。

むしろ、60代になったらここを売って、街場に移るのが適当。

ということになりました。

条件にフィットする人には、広くて良質な中古住宅はお買い得だと思いました。

終の棲家探しはまだまだ続きます。

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