昨日(2023年8月31日)ちょっとした事件がありました。謎の作家として個人情報を秘してきた橘玲さんの姿がX(ツイッター)に載ったのです。ちなみに当日は「スーパームーン&ブルームーン」が現れた日でもありました。
デビュー作「マネーロンダリング」以来のファンである自分にとって、そのお姿は大変興味深いものでした。
なんと流出元はご自身、見ての通り電車の窓ガラスにご自身の姿が鏡写しになっていたのです。さすがの橘さんも、ついうっかりだったのでしょう。
橘ファンのために一旦画像をアップしたのですが、その後、X(ツイッター)の画像は削除されていました。よく考えてみると橘さんがこれまで大事に守ってきたプライバシーを自分が暴くのは不本意なので、お顔の部分にはボカシをいれました。やっぱり謎は謎のままの方がいいということもありますよね。ご了承いただければと思います。
ところで、自分はちょうど新刊「シンプルで合理的な人生設計」を読了したばかりだったので、ちょいと感想を載せたいと思います。
橘さんと言えば「黄金の羽根」ですが、このところずっとお金系の話より、脳科学や行動遺伝学の切り口から社会を分析する作品が多かったと思います。
全作品を読んでいる自分にとっては、どこかで読んだ話だなという既視感を感じることが増えていました。
自分は今年60歳になりますが、これまで「橘教」を参考にして「経済合理的」に生きたつもりです。その人生も終盤を迎えるので、このところ古本をメルカリで売って身辺整理を進めてます。愛着のある橘さんの著書も厳選した数冊を手元に残して売ってしまおうと思っていました。
そんなタイミングで読んだ新刊「シンプルで合理的な人生設計」は「橘教」のサマリー版としてとても良くまとまっていると思いました。おそらく、橘さんを知らなかった人の入門にも格好の書籍です。
ということで手元に残す本は、自分が参考にしてきたノウハウ系本と新作の以下4冊にすることにしました。
- お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方(旧版)
- 世界にひとつしかない「黄金の人生設計」(文庫)
- 「黄金の羽根」を手に入れる自由と奴隷の人生設計(文庫)
- シンプルで合理的な人生設計(新作)
小説等にも愛着はあるのですが、まー読みたくなったら図書館でもいいかと。新刊以外はたいてい順番待ちなく読めます。
最後に新作「シンプルで合理的な人生設計」で気になったフレーズ(帯に載っていないもの)をいくつか引用させていただきます。
シンプルで合理的な人生設計 橘玲著 ダイヤモンド社
- 多くの場合、認知を変えるより環境を変える方がうまくいく可能性が高い
- 「超予測」は「特定のモノの考え方、情報の集め方、自らの考えを更新していく方法」の産物だった
- 日本の不動産市場が維持できたのは、人口が減少しても、一人暮らしによって世帯数が増えたから。世帯数が減り始めるのは23年で、これから本格的な「家余り」の時代を迎える
- 年金生活者は病気になっても収入が減らないのだから、そもそも医療保険に加入する理由がない
やっぱり橘さんの本には「気づき」が多いです。
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