暴落相場で一発逆転を狙っているあなたに、確率荷重関数とは

下げ止まり?次の一手は?

2022年は株価下落が続いています。含み益があっという間に含み損になってしまった人。利食い損切りが遅かったと後悔している人がたくさんいます。

そんなあなたは「意気消沈していないで、次の戦略を考えろ!日本人は思考停止してしまうからダメ!」というインフルエンサーのお叱りを受け次の一手を考えているかもしれませんね。

SP500は年初来-15.57%に沈んでいますが、昨晩2022年5月13日(金)は久々に+2.39%とやや大きく反転上昇しました。また昨晩は大きく上昇した銘柄が散見されました。

  • AI +22.12%
  • NFLX +7.65%
  • NIO +9.24%
  • RIVN +9.88%
  • ROKU +11.82%
  • TSLA +5.71%
  • ZM +11.62%

週末に次の一手を考えているあなたは、ハイボラ銘柄にドカンと突っ込んで短期決戦に挑もう。一発逆転で失地を回復しようと企んでいないでしょうか。

確率加重関数

行動経済学の知見で人間には客観的確率が低いことを過大評価し、客観的確率が高いことを過小評価する傾向があることがわかています。この傾向を確立加重関数といいます。

低い確率になるほど希望を感じてしまうのです。

当選金3億円の宝くじを買う人、ダービーで大穴を狙う人。ギャンブルが成功する確率は極めて低いのに、自分はかなり高い確率で当たりそうと感じて宝くじ売り場の列に並んだり馬券を買ったりするわけです。

下げすぎたグロース株を今ドカンと買えば。。。

低い確率に期待してしまう心理が働いていないでしょうか?

ハロー効果

毎年人事評価の時期になると過去一年間の部下のパフォーマンスを振り返るわけですが、どうしても直近に大きな成果を上げた人が良く見えてしまいます。何か優れた点が目立って印象に残ると、その他の面も優れていると思い込み高く評価してしまうことがあります。これがハロー効果です。

昨晩のZMはたった一日で+11.62%。1千万円買えば100万円を超える利益。そろそろグロース復活か。。。そう考える人もいるでしょう。しかしZMは年初来48.43%下落しています。

最後は勝負勘?

株式投資が「投機的」なのは否定できません。もし、2日前に底値を買っていれば、一晩で多額の利益が得られたのは事実です。そこを否定するものではありませんが、一発逆転のつもりで打った一手が致命傷になることもあります。ここは自分の心理状態を冷静に見極めてください。

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