AT&T、ワーナー分離で減配見通し。長期ホルダーの次の一手?

2021年5月17日、AT&Tは長らく「手こずって」いるワーナーメディアのスピンオフとディスカバリ-との統合を発表しました。株価は当初上昇したものの下落に転じ、5/18日も5.8%安と続落しました。高配当株投資家に人気の銘柄ですが、約50%の減配が想定されるとの報道も。この先どうしようか、悩んでいる長期ホルダーが多いはず。

報道の評価は区々

配当投資家にとってはバッドニュース。債務削減はグッドニュース。ディスカバリーの株価は上がる。つなぎ資金の融資の組成が始まった等々、いろいろな報道が続いています。

それで、どうする。

この報道を受けてAT&Tのホルダーは保有継続か売却か迷います。もちろん将来の株価は誰にもわかりません。こんな時、気をつけたいのが「確証バイアス」です。

人には自分の意見に対する反証材料を集めようとせず、提示されたとしても無視する傾向があります。自分の意見への賛成だけを評価して決定を下すのはよくあること。自分の考えに肯定的な情報を集めてしまう傾向を行動経済学では「確証バイアス」と呼びます。

AT&T株ホルダーの方は、今どのニュースに注目しているでしょうか?

保有継続に傾いている方は、

債務削減は良いニュース

減配開始はすぐじゃない?

といった、保有継続に肯定的な情報に注目しているはずです。

他方、損切・売却を考えている人は、高値で買ったDirect TVもワーナーも結局完全に縁切りできない。引き取り手の無い荷物を抱えたまま。リストラが中途半端という思いを抱えていないでしょうか。

2020年には増配停止があった

長期ホルダーの皆さんは、昨年の増配停止の時にも同じように悩んだはず。ここは改めて、Good News、Bad News の両方を確り押さえておきたい局面です。

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