昨日(2022年4月26日)テスラの株価は12.18%急落
$876.24
あなたは、安いと感じているでしょうか?高いと感じているでしょうか?
こちらは5年チャート
企業価値はそう頻繁に変わりませんからフェアバリューに落ち着くはずですが。。
テスラはあまりにもニュースが多いのでフェアバリューがいつまでもはっきりしません。
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主なニュースを振り返ってみました。
- 2020年8月11日:取引終了後に株式分割発表(1株を5株に分割)
- 2020年11月16日:S&P500への採用を発表
- 2020年12月21日:S&P500銘柄に採用
- 2021年10月20日:21年第3Q決算発表、半導体不足にも拘わらず売上高過去最高
- 2021年11月6日:マスク氏 Twitterで保有株の10%売却による納税を提案
- 2021年12月28日:マスク氏 株式売却完了 1.8兆円相当
- 2022年1月26日:21年第4Q決算発表、売上高前年同期比65%増、純利益は8.6倍。出荷台数前年比87%増、通年売上過去最高
- 2022年3月22日:ベルリン工場で生産開始
- 2022年3月28日付SECへの開示文書で22年に開く株主総会で株式分割に向けた発行済み株式数の増加について承認を求める計画を発表
- 2022年4月2日:22年1Qの販売台数速報値発表、前年同期比約70%増の30万台超
- 2022年4月7日:テキサス ギガ ファクトリー生産開始
- 2022年4月20日:2022年第1四半期(1~3月)決算、売上高、純利益ともに、四半期としては過去最高
- 2022年4月25日:テスラのマスクCEO、ツイッター買収で最終合意
- 2022年4月26日:株価が12%余り急落。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)がTwitter買収に必要な440億ドルの資金を賄うためテスラ株を売却するのではないかと投資家の間で不安。
- 2022年4月28日:マスクCEOが26~27日に約40億ドル(約5200億円)相当のテスラ株売却
あなたの参照点は?
行動経済学の知見では同じ価値のものでも、その人の置かれた状況によって感じ方が変わることがわかっています。高いと感じたり、安いと感じたりする基準を「参照点」といいます。
最高値$1,200で買って$1,000で損切った経験のある人は、800ドル台ならそろそろ買おうと思うでしょう。参照点が$1,000になっているからです。
$800ドル台で右往左往して損切った経験のある人は、買のタイミングはまだまだと感じるかもしれません。参照点が$800だからです。
前述の5年チャートを見れば、異常に高いと感じる人も。
他の自動車メーカーの株価と比較する人もいます。
人はそれぞれ自分の経験や置かれた環境で自分の行動の基準となる「参照点」を持って相場を観ているわけです。
テスラ株が難しい理由
企業価値は決算結果で測るのが常道です。テスラの決算は順調に伸びているので、それに応じて右肩上がりになるのが自然なわけですが。各種のニュースで跳ね騰がったり、ドスンと下げることが頻繁にあります。
また、テスラはEVのパイオニアとしてユニークな存在なので、伝統企業と比較してフェアヴァリュー妥当な価格を推し量ることもできません。
高すぎると言われれば、そういう気もするし、安すぎると言われればそうとも思える。
何度か取引して利食い・損切を繰り返した結果、高い・安いの基準が無くなってしまった人が多いのではないでしょうか。
なので、忘れていられる程度の金額を投じて放置を決め込むか、理屈抜きの短期売買で鞘を抜くか、どちらかを選択せざるを得ない銘柄だと思っています。
ちなみに、決算は以下の通り順調です。強欲を惹きつける魅力にも満ちていますし、臆病を煽る風評も多いです。困った銘柄です。
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