おいしい水を飲みたい! 浄水器の購入を検討中の人へのおすすめです。
はじめに結論
おすすめの商品は、三菱ケミカルクリンスイ株式会社の「クリンスイ 浄水器 据置型 「SuperSTX」 SSX880-NV」 です。
交換用カートリッジ(1年に1度交換)はこちら
おすすめの理由
①浄水能力②値段③使いやすさ④設置しやすさ、いずれも満足できる水準。バランスが良い商品です。特に「水ぬきフレッシュ機構」は他のメーカーの商品にはありません。使用のたびに不要な水を抜くことができ、いつでも新鮮な水を飲むことができます。浄水器の中に長時間水が溜まっているのは嫌なもんです。
クリンスイは雑誌「暮しの手帖」の「商品テスト」で高い評価を得ています。
「暮しの手帖」の「商品テスト」は、生活者の立場に立った実証主義のテストとして消費者、メーカー双方に高く評価されてきました。過去4回(1972年、1988年、1992年、1997年)浄水器に関する「商品テスト」を行っています。
1997年8・9月号のテストでクリンスイは米国製の高級浄水器として有名なシーガルフォーより高く評価されています。
当時の商品テストで使用されたのは、クリンスイの上位機種「エミネント」 ですが、今販売されている商品から選ぶなら、コンパクトで高性能な「SuperSTX」の方が良いと思います。値段がもう少し高くても良い、置きスペースにも問題が無いという人は、「エミネント」を選んでもいいでしょう。
自分がこれまで使ってきた浄水器はハーレーⅡ
自分では過去25年間、アメリカ製の浄水器「ハーレーⅡ」を使ってきました。今も日本人ファンが多い人気商品です。それなのに何故クリンスイを勧めるのか?
ハーレーⅡとは
アメリカのHurley Chicago Co., Inc.が製造している浄水器です。同社は1972年に設立され、1980年代には、日本、マレーシア、シンガポールに販売代理店もおいています。高性能グラニュー活性炭を使ったフィルターが特徴で、このフィルターを週に一度熱水逆流洗浄(バックウオッシュ)することにより、7年間カートリッジ交換不要で高い浄水能力を維持します。また、7年間使って寿命が来たらカートリッジを詰め替えて再利用できます。エコな商品としても好評を得ています。日本では 株式会社アール・エッチ・エスさんが代理店になっています。価格は10万円以上と高価ですが、根強い人気があります。
ハーレーⅡが日本で人気がある理由
ハレーⅡは、前出の「暮らしの手帖」の商品テストで、毎回高い評価を獲得し続けてきました。特に1992年6・7月号では「結局、水道の水を安心して飲みたいというので浄水器をつけるなら、ハーレーⅡ以外はあまり意味がないようです。」と最高の評価をしています。この当時の日本メーカーの浄水器は、粗悪なものが多かったようです。この評価の影響が強かったため、日本ではハーレーⅡを購入したいという人が増えました。エコ商品として生活協同組合など消費者団体でも推奨商品化しています。
自分もこの評判がきっかけでハーレーを使うようになりました。
しかしその後、1997年のテストでは、「クリンスイ」の方が高い評価を得ています。むしろ、週に一度60度のお湯で20分間逆洗浄が必要になるハーレーは「取り扱いが、やっかいだ」と評されています。
ハーレーⅡの問題とは
とはいえ、自分ではハーレーⅡを長い間使ってきました。その性能は優れており不満はありませんでした。では、これを他人にすすめない理由・問題は何か?
価格が高すぎる
問題は価格が高いことです。
実は日本の代理店ルートとは別に、米国内の日系代理店「ニューヨーク商事」さんが並行輸入でハーレーを安価に販売していました。自分は米国出張の際に、現地の日経新聞で「ニューヨーク商事」の広告を見たことがありました。この時、米国内では安価で販売されていることを知り、購入して持ち帰りました。
その後もニューヨーク商事さんから安価(当時$367)で購入できていたのです。なので、日本の代理店ルートの価格は高すぎると思いました。
Hurley Chicago Co., Inc.が米国内での販売方法を変更
メーカーであるHurley Chicago Co., Inc は、これまで米国内でも代理店経由で販売をしてきました。ところが、最近、直接販売を始めたようです。ハーレーⅡは送料込みで495ドル日本での販売価格が12~13万円ですから半値ですね。
同社のHPの掲載を引用します。
FIRST TIME EVER!
A Innovated Residential Water Filter Manufacturer In Existence Since 1972
HURLEY CHICAGO COMPANY INC.
NOW Selling Direct To The Consumer.
NO MORE MIDDLE MAN! OUR ZERO COST PLAN GIVES YOUR PURCHASE PRICE BACK!
(これまでで、初めてのこと!1972年から営業してきた、革新的な住宅用浄水器メーカーのHurley Chicago Co., Inc.では、いまや消費者への直接販売をしています。もう中間業者(ミドルマン)はいらない。私たちのゼロコストプランは、あなたの購入価格を引き下げます。)
https://www.hurleychicago.com/index.html
The Hurley II $495.00 Free shipping included.
https://www.hurleychicago.com/Hurley2.html
しかし、ハーレー本社に日本の消費者の注文も受け付けるのかメールで照会したところ、RHSが代理店なので日本向けには販売できないとの回答がありました。
一方、ニューヨーク商事さんは、ホームページが残っているのですが、日本の事務所の電話連絡がつかなくなっていました。現在は営業していないようです。7年に一度の買い替えタイミングでしかコンタクトしていないので、この間いろいろあったのでしょう。
ということで、日本ではハーレーⅡを安価に購入することができなくなりました。
アメリカの浄水器事情
2大ブランド
アメリカでは、多くの浄水器メーカーが高品質な商品を販売しています。
有名なのはシーガルフォーとマルチピュアの2社です。日本にも進出しています。両社の製品はいずれも高価ですが、値段が気にならない人にとっては有力な選択肢だと思います。マルチピュアは月額制のレンタルもやっているので、まず、レンタルで試すのもありです。
アメリカ国内での浄水器ランキング
これは2022年の据え置き型浄水器のベストバイを紹介しているユーチューブの動画です。いろんな商品がリーズナブルな価格で販売されていますが、ハーレーは取り上げられていません。
ハーレーⅡの後継に自分が買った浄水器
自分は、長年使ったハーレーⅡの代わりに、Apex 社のMR-1050という商品を選んでAmazon USAで購入しました。値段は$80.95。性能もまずまず。値段もクリンスイよりお安い。満足しています。
設置方法の説明動画はこちら。
では、なぜこの商品を皆さんにお勧めしないのか。
日本規格用の蛇口アダプターが必要
アメリカの浄水器は日本の水道蛇口に取り付けるのが難しいためです。
前出のハーレーⅡも、メーカー付属の「分水器」は、そのままでは日本の蛇口に取り付けできません。日本の蛇口サイズはアメリカの蛇口サイズと微妙に違うのです。
このためニューヨーク商事さんは「日米変換アダプター」を$25で販売していました。また 株式会社アール・エッチ・エスさんは、日本用の分水器を別途製作して浄水器と一緒に販売しています。
自分は、以前買った「日米変換アダプター」を流用してApex 社のMR-1050を日本の蛇口に接続できたのですが、同じようなアダプターはいま手に入りません。
Amazon USAを使うと、アメリカの商品を現地価格で購入できますが、日本での設置が心配です。工業製品の国際的な規格統一って重要ですね。
もう一度、結論。
諸般の事情を考慮すると、日本でのベストバイは「暮らしの手帖」での評価が高く、日本のいろろなタイプの蛇口に接続できる「クリンスイ」という結論になりました。冒頭に掲載した商品です。
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