この記事はダイソン掃除機V10(SV12)のバッテリーとトリガースイッチの交換を自分でやりたい人、あるいは分解掃除をしたい人に必要な工具を案内するものです。
お勧めのドライバー
バッテリー交換にはポジティブドライバー。
スイッチ交換と分解掃除にはポジティブドライバーとトルクスドライバーの2本が必要です。
ポジティブドライバー(PZ1)
トルクスドライバー(T8)
スイッチ交換したい人にはこのセットがお勧めです。
分解掃除だけという人にはこちらの単品でもいいです。
バッテリー交換
ダイソンのバッテリー交換にはポジティブドライバー(PZ1)が必要です。
SNSにアップされている交換作業の解説動画ではプラスドライバーを使っていることが多いうえ、ダイソンの公式サイト(下の画像)の説明にも「※バッテリー交換には、プラスドライバーが必要です。」と載っています。なのでプラスドライバーがあれば大丈夫と思い込む人が多いです。

しかし、ダイソンのネジ穴の形状はプラスではなく、欧州(特にドイツ・イギリス)で一般的なポジドライブです。
下の写真は自分が使っている古いダイソンV10(SV12)のバッテリー底部にあるネジ穴を撮影したものですが、よく見るとプラスドライバーのネジ穴とは違うことがわかります。これがポジドラです。

下図はプラスドライバー(Phillips)とポジドライバー(Pozidriv)の比較です。

ポジドライブのネジには専用のポジドライバーを使う必要があります。プラスドライバーではうまく回せず、ネジ穴を傷める可能性があります。
トリガースイッチの交換
ダイソンがもともと装着しているオリジナルのトリガースイッチ(プラスチック製)は経年劣化で破断することが多いようです。このため改良されたトリガースイッチが各種販売されており、DIYで交換する人が多いです。ただし、スイッチは破損していないのに接触が悪くなっているだけの場合もあります。バッテリーを少し動かしてみる等、反応をみて故障の原因を推しはかってください。
トリガースイッチの交換には前出のポジドラ(PZ1)に加えてトルクスドライバー(T8)が必要になります。
下図がトルクスドライバーの形状です。ダイソンV10.V11ではポジドラとトルクスが併用されているので、ネジの形状に応じて2種類のドライバーを使い分けることが必要です。

短いドライバーだとネジに届きにくい箇所があるので、長いドライバーが必要です。

お手本の動画です。
モーター下部隔離カバーのビスを取外すときには、L字型のドライバーもあれば便利です。
このシーンです。

この部分をドライバーでやろうとするとこんな感じで作業しづらいです。

分解掃除
ダイソンをしばらく使っていると部品の間に埃が入り込みます。通常のメンテナンスだけでは性能が劣化し、排気も臭くなってきます。なので、時々分解して掃除するとスッキリします。
ヘッド
ヘッドの分解掃除は簡単なので、ドライバーを入手して半年に一度ぐらいはやるといいです。
ただし、黒い軸の電子部品まで外すのは厄介なので、その手前まででいいと思います。
お手本にはこちらの動画が参考になりました。
V10本体
本体を完全に分解するのは厄介です。
特に金属製の網を外す工程でプラスチックの爪の部分が痛むので完全な分解を何度もやるのはお勧めできません。
それ以前のパーツを外すのは比較的容易なので難所は避けて途中までをたまにやると良いでしょう。
ダイソンのメンテナンスに関する情報はネット上に溢れていますが、本当に必要な工具を見極めるのが難しいので分析した結果を記事にしてみました。
参考にしていただければ幸いです。

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