森博嗣著「お金の減らし方」

森博嗣さんは、第一回メフィスト賞(講談社の公募文学賞)を受賞した人気作家です。ですが、自分はお名前も作品も知りませんでした。

いつもお昼休みに散策している「丸善 丸の内店」で「マネー本」と一緒に並べてあった「お金の減らし方」という本の題名に惹かれ手に取りました。面白そうだったので、読んでみました。(2020年初版なので順番待ちすること無く図書館ですぐに借りることができました。丸善さんには申し訳ないのですが、新刊以外は図書館を利用しています。家に本を増やしたくないのと節約のためです。でも、再読したくなるだろうと感じた本は、読後でも購入することがあります。)

よく話題になる「お金持ちの考え方」が良くわかる本です。

といっても、小賢しいハウツー本ではありません。どちらかというと「人生観」です。人生に迷いのある若い世代が読むと参考になることが多いと感じました。

印象に残ったフレーズです。

  • 必要なものにはお金を出し渋った
  • 自動車は必要性より欲しいから買う
  • 自分の欲しいものがわからない人たち
  • お金が無いからという言い訳が欲しい人

氏はお金を増やす方法は次の3つだと言います。

第1、働いていお金をもらうこと

第2、自分の持ち物を売ること

第3、投資

このうち1が最も簡単で確実。

そういわれると身も蓋も無いと感じるのですが、氏は自分がやりたいことのためにお金が必要なので1週間で小説を書き(本人にとっては、アルバイト)、講談社の文学賞に申し込み、それが出版され、印税20億を手にする作家になりました。

森さんのような奇才の真似が簡単にできるわけではありませんが、その人生観には学ぶところがありました。興味のある人はご一読を。

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