令和4年の確定申告で気づいたことを纏めました。
申告の内容
自分は毎年e-Taxを使って確定申告をしていますが今年は証券会社等が提供する証明書データを自動読込みさせることにしました。いわゆる「マイナポータル連携」と「XMLデータ読込」を利用しました。手入力より楽で入力ミスも防げます。
今回、e-Taxに入力した証明書等は下表の通りです。
申告項目 | 証明書等(発行業者) | e-Taxへの入力方法 |
給与所得等 | 源泉徴収票(勤務先) | 手入力 |
寄付金控除(ふるさと納税) | 寄付金控除に関する証明書(楽天ふるさと納税) | マイナポータル連携 |
株式譲渡損益と配当所得 | 特定口座年間取引報告書(SBI証券) | マイナポータル連携 |
同上 | 特定口座年間取引報告書(楽天証券) | XMLデータ読み込み |
外国税額控除 | 特定口座年間取引報告書(SBI証券/楽天証券) | 手入力 |
こちらは、マイナポータルの画面です。
準備を終えると、業者やe-TAXのサイトと連携したことが画面に表示されました。
「マイナポータル連携」と「XMLデータ読込」の違い
証券会社と「マイナポータル連携」すると、それだけで「特定口座年間取引報告書」の内容が自動的にe-Taxに反映します。
「XMLデータ読込」の方は、まず証券会社のサイトからXMLデータをパソコンにダウンロードします。そのうえでe-Taxの入力画面で「入力・訂正内容確認」のボタンを押し、ダウンロードしたファイルを読込ませます。
今年はSBI証券が「マイナポータル連携」に対応している一方で、楽天証券は対応できていませんでした。なのでSBIの分はマイナ連携し、楽天の分はXMLデータ読込にしました。(ちなみに、楽天証券がXMLデータの提供を開始したのは今年からです。)
「マイナポータル連携」と「XMLデータ読込」は併用可能です。データを読み込むと、e-TAXの入力画面にはこんな風に表示されます。
実際にやってみると「マイナポータル連携」と「XMLデータ読込」の手間にはそれほど大きな差がありませんでした。なので、「マイナポータル連携」はしたくない、事前準備が面倒、と思う人は「XMLデータ読込」だけを利用することにしてもいいと思います。
マイナ連携する証明書は全部揃ってから申告作業を始めるべし
今回はSBI証券の特定口座データをマイナ連携した後に源泉徴収票の内容等を手入力しました。手入力が終わった段階で一旦データを保存し、続きの入力は後日に先延ばししました。(e-Taxには入力したデータを作業の途中で保存しておき、後で保存データを読み込んで作業を再開する機能があります。)
「楽天ふるさと納税」のデータ連携開始日がまだ先だったので、ふるさと納税分の「マイナ連携」は後でやろうと思ったのです。
ところが、保存しておいたデータを利用して作業を再開したところ、新しくマイナ連携したデータを追加で反映させることができませんでした。e-Tax側では「新規作成」からやり直さなければなりません。「新規作成」からやり直すとことになると、手入力して保存しておいたデータは利用できませんから、再入力が必要になってしまいます。
なので、楽天ふるさと納税のデータはXMLデータ読込にしました。
「マイナポータル連携」を利用する場合は、連携したい業者のデータが全部揃ってからe-Taxでの申告書作成を開始するべきです。
外国税額控除用のデータは手入力が必要
「特定口座年間取引報告書」には外国税額控除に必要な数値も載っているのですが、マイナ連携・XMLどちらでデータ読み込みしても数値は連携されませんでした。なので「特定口座年間取引報告書」を見ながら手入力する必要があります。
外国税額控除に必要な入力項目についてはこちらの記事をご参照ください。
ということで、今年は約7万円の還付を受けることができました。
還付金の額はe-Taxで確認できます。確認した数字が自分のイメージと違う場合はもとに戻って入力済データを確認したり、課税区分を変更して還付額を再計算することも可能です。
事前準備は面倒ですが、会社で普通にパソコンを利用している程度のスキルがあればそれほど難しくないでしょう。
今後行政サービスのデジタル化はますます進みますから、e-TAXやマイナポータルの利用には慣れてしまうことをお勧めします。
コメント
はじめて訪問しました。etaxは今年URLが変わったので試行錯誤して(いつも2時間程度で送信できるのに)1日がかりでした。マイナポータル連携が中途半端で1年以内に証券会社に連携できるよう義務付けてほしいものです。他の記事も読ませていただきます。
すみません。ご承認は不要です。5つくらい記事を読んで、充実した内容だったので思わず送信してしまいました。
コメントありがとうございました。
コメント機能に不慣れで、着信に気づいておらず返信が遅れてしまいました。失礼いたしました。
今後ともよろしくお願いいたします。