3か月チャートで振り返るZMの値動き(2021年4月30日基準)
Zoomホルダーの皆さんは記憶に新しいと思いますが、ZMは3月初めに突如10%超上昇し、すぐまた安値に沈みました。
この前後に皆さんは何を考えたでしょう。そして今は何を考えているでしょう。
(オレンジのラインはSP500の値動きです)
Zoomには「貸しがある」という気持ち
だらだらと値を下げてきたZM、2月最終営業日の26日、株価は$373.61で終えました。月末に損切りした人もいたでしょう。そんな、あなたは翌日「後悔と怒り」を感じたのではないでしょうか。ZMは突然10%超上昇し3月1日終値で$409.66を付けました。
これまで、ずっと我慢をしてホールドしてきたのに、やっと来た上昇を逃してしまった。ZMのうなぎ上りが再開したに違いない。翌日3月2日はさらに上昇。一時$440.06を付けます。
ここで黙って見逃すわけにはいかないと買い直した人もいたはずです。ところが、上昇はその日で終わります。翌日からまた安値に沈んでいきました。
この株には何度も騙された。「貸し」がある。何がなんでもこの株から儲けを絞り出したいという思いに駆られなかったでしょうか。
機会損失 もっと利益を得られる投資対象は無かったのか?
ZMが過去最高値を付けたのは、2020年10月19日終値$568.34でした。この記事を書いている2021年4月末でほぼ半年を経過しました。この間、ZM以上に魅力的な投資対象は無かったでしょうか。「たられば」ですが、ZMを早く損切って他の銘柄に乗り換えていれば、損失以上の利益が出ていたという思いがある方もいるはずです。前述の3か月チャートを見てもSP500は着実に値を切り上げています。
では、なぜそれができなかったのか。
執着心と強情に囚われていませんか
Zoomの将来性や技術的な優位。圧倒的な市場への浸透力。安定したキャッシュフロー創出力。好決算の連続。この企業に惹かれる理由はたくさんあります。
しかしそれ以上に、これまで長い間この銘柄をチェースしてきたことで、いろいろな感情を抱えてしまっていないでしょうか。
どうしてもこの銘柄から利益を絞り出したいという強い執着。この銘柄を選んだ自分の判断の正しさを立証したい。そんなふうにむきになっていないでしょうか。
後で考えると、たいした女・男じゃなかったけどいったん恋におちると「あばたもえくぼ」恋は盲目。どうしてもその人じゃなきゃダメ。という心理に似ていますね。他にもっと安値で放置された有望銘柄があっても、ZMをチェースすることに夢中になっているわけです。
執着心を振り払う
投資家は、いつも冷静・客観的でなければいけません。執着心やこだわりに取りつかれた自分に気づけるようセルフコントロール・セルフチエックすることが必要です。
散歩、ジョギング、映画、コンサート。
毎日パソコン・スマホのチャートにばかり向き合わず、上手に気分転換、リフレッシュする技を身に着けることも投資道のひとつです。
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