軍人がすすめるサプリメント

作家柘植久慶さんの「サバイバルブック」という本があります。柘植さんは、慶応大学卒業後フランス外人部隊としてコンゴ動乱、アルジェリア戦に参加。インドネシアで対ゲリラ戦を闘い、作家デビューした異色の人物です。

その異色の経歴だからこその「サバイバル・ブック」。手元にあるのは2002年の第2刷。18年前になります。(絶版になってます)

この本に「サバイバルできる肉体を作るには~サバイバルできる肉体にビタミンとミネラルは欠かせない」という一節があります。

柘植さんは「子供が感冒で少し具合が悪いときにはビタミンC500ミリグラムと亜鉛の15ミリグラムを一粒あたえると翌日には元気になっている」としてミネラル、特に亜鉛の重要性を紹介しています。

ミネラル供給源になる野菜の栄養価が年を追って低下の一途をたどっている。つまりある野菜を100グラム食べればよかったのが、いまでは同じだけのミネラルを得るのに200グラム食べなければならない。

そこで不足するビタミンやミネラルを補うため流行の健康食品を使うことになる。けれど、ここでまた問題がある。それはどの会社のものが本当に効果があるのかという点である。

アメリカとの貿易摩擦で、アメリカ側から毎度指摘されるのは、薬事法が「不合理な日本の国内法」だということだ。これの規定だと成分表示や一日の適量表示は医薬品以外はできないことに決められている。このため外国製の効果がある栄養補助食品は、医薬品だとされてしまい以前は簡単に輸入できなかった。

逆に言うと、日本国内での販売が許されるのは、適量表示がないためいくら飲んでも支障がなく、あまり効き目がないものだけなのかという疑問が湧く。

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亜鉛は重要だ。男子の精子を作る素であるが、エイズ患者はこの亜鉛の不足がちも一因となる、というデータがアメリカでは出されている。似たような条件でも罹る人と罹らない人が出るのは、これによる抵抗力の差も原因の一つのようだ。

サバイバル・ブック

古い本からの引用なので今の法令や医薬品の事情は少し変わっているかもしれません。

当時ビタミンのサプリはいろいろありましたが、ミネラルはそれほど一般的ではありませんでした。最近はいろいろなミネラルが市販されるようになりました。

この本の影響で、当方この18年間ほぼ毎日ビタミンCと亜鉛を摂っています。亜鉛は大塚製薬のNature Made や米国のNOWというブランドを選んでいます。Nature Madeも米国のメーカーで、大塚製薬が日本に導入したものです。ただ、AMAZON USAを参照するとそこで販売されているNature MadeのZINC(亜鉛)は含有量30mgです。大塚製薬の商品は10mgです。日本で販売する商品がアメリカ国内で販売されている商品より低含有量なのは現在でも変わっていないのかもしれません。

もっとも、10mgを3錠のめば30mg。体格も栄養状態も人それぞれですから、食事での摂取状況も勘案の上調整するのが良いのではないでしょうか。また、年齢によっても必要量が変わってくると感じています。

昭和課長は英国・米国に滞在したことがありますが、いずれの国でも薬やビタミン類の錠剤は日本に比べると大きいです。海外駐在員はよく市販の風邪薬を服用する際に半分にして試したりしていました。欧米人は日本人に比べると体格も大きい人が多いですし、普通の容量だと日本人には強すぎることもあるのかもしれません。

自分にはNature Madeが合っている感じがしています。商品と体質の相性もあるのかもしれません。当方の勧めで試したという知人に髪のつやが良くなったと言っている人もいました。

いろいろ試して、ブランド、容量とも自分に合ったものを見つけられるとよいですね。

柘植さんの本には他にも、実践的な生き残り術がたくさん出てきます。例えば航空機事故で不時着するときは「座席にあぐらをくむ」そうです。毛布で頭をくるみ、足を座席の上にのせ、座席と座席の間に挟まるのを避けるそうです。脱出のために足を守るのです。不時着したときに足をやられて脱出できないために亡くなる人もおおいのだそうです。航空会社の示している非常時の姿勢は膝以下の部分と頭部が危険だそうです。大災害の多い昨今ですから、柘植さんの本を読んでおくのは良いかもです。

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