歯の被せ物が取れた!根幹治療、ジルコニア冠体験談

歯の被せ物(銀歯)が取れたので歯医者さんに行きました。「根幹治療」をして新しく「ジルコニア冠」を被せることになりました。

「被せ物」は何故とれた?

銀歯で覆われていた歯ですが、銀歯と自分の歯の隙間から虫歯菌が入って中が虫歯になっていたのです。土台になっていた自分の歯がボロボロになったので被せ物が取れてしまったのです。一見ピッタリ被せてある銀歯ですが、実際には隙間がありそこから虫歯が再発しがちなのだそうです。歯と金属は熱に対する収縮率が違うので長く使っていると隙間ができるようです。

この歯は既に神経が取ってあったので、痛みはありませんでした。なので、被せ物の下で見えない虫歯が進行していても気づけなかったわけです。銀歯を被せたのは約30年前でした。

「先生、こんなことになるなら神経取って被せてある銀歯は時々開けて中を点検しなくちゃ虫歯が進行していても気づかないんですね?」と尋ねたら

「そうですが、それはやりすぎです」との回答でした。

治療方針

ということで、今回は次の手順で治療することになりました。

  • 被せ物の下の虫歯を削り取る。(保険適用)
  • 「根幹治療」をやり直す。(保険適用)
  • 「土台(コア)」を構築する。(一部自費治療(グラスファイバーの芯棒が自費))
  • 仮歯を入れる(保険適用)
  • 新しい被せ物(ジルコニア:自費)を被せる

根幹治療

根幹治療とは

根管治療(こんかんちりょう, 英:Root canal treatment)は、炎症感染を起こした歯髄のための治療手法で、痛んだ歯髄を除去して根管を入念に消毒し、将来的な感染を防ぐため根管に詰め物をする治療法のこと[1]感染根管治療または歯内療法(endodontic therapy)とも呼ばれる。歯内療法学の一分野であり、歯内療法学は歯科保存学のひとつである。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A0%B9%E7%AE%A1%E6%B2%BB%E7%99%82

ラバーダムとマイクロスコープ

ところで、良い根幹治療のためには「ラバーダム」と「マイクロスコープ」が必要とされています。最新の設備を整えた歯医者さんではこの2つのツールを使いますが、昔はこれを使っている歯医者さんは稀だったと思います。

ラバーダムについてはこの動画が解りやすいです。保険治療でも赤字覚悟でこのツールを使っている医師と自費診療だけで使うケースに分かれているようです。ここが良い歯医者さんを見極めるポイントになります。

自分にはこうした事前知識が無かったのですが、幸い自分が行った歯医者さんでは保険治療かどうかに拘わらず全ての治療でラバーダムとマイクロスコープを利用していました。

自分が行った歯医者さんのHP画像です。

土台(コア)の構築

土台には、金属を使う「メタルコア」(保険適用)と「レジンコア」(グラスファイバーの芯棒が自費)の選択肢があります。自分はレジンコアにしてもらいました。

コアを構築する手順はこの動画が解りやすいです。

仮歯

土台ができると「仮歯」を入れられました。なんで、最終的な被せ物を作る前に「仮歯」を入れるのか不思議に思ったのですが、こういうことのようです。

セラミックの被せ物にする場合、被せ物の土台となる歯を削ったあと型取りをし、患者様のお口に合わせて技工士が仮歯を作製します。

そのあと仮歯を患者様のお口に入れ、日常的に使用し、実際に食事をして頂き不具合がでないかを確認します。
歯科医院でも調整はしてるのですが、治療用の椅子に座って咬んだ時の咬み方と、ご飯を食べるときの咬み方、夜寝ている時の咬み方はそれぞれ違います。よって実際に使用してもらわないとわからない事などもたくさんあります。
また、具体的には形が大きすぎないか、歯と歯の間の隙間はどうか、噛めるのか(食べ物がはさまる、ほっぺたを噛んでしまう等問題がないか)を確認する必要があります。

形に問題ないこと、しっかり噛めることを患者様に確認して頂いたあと、セラミックの被せ物を製作していきます。 

http://tomizuka-dental.com/archives/2674

被せ物の材質?

いよいよ最終的な被せ物を入れることになります。

悩ましいのは材質の良し悪しと費用のバランスです。保険適用の銀歯(金銀パラジウム)、自費治療のジルコニア、ゴールド等々いろいろあります。自分は悩みに悩んで、ジルコニアにしました。

セラミックやジルコニアは金属に比較すると強度が弱いので被せ物の厚みを確保する必要があります。このため薄くても強度が十分な金属を使う場合より歯を削る量が多くなります。なるべく自分の歯を残したいのでたくさん削られることに抵抗感があったのですが、金属より歯に密着するので虫歯が再発する可能性が圧倒的に少ないという説明を重視してジルコニアにしました。

なお、2020年6月から保険適用になったチタン(金属アレルギーがない)や人体との親和性が高いゴールドの選択も考えたのですが、すでに口の中にたくさんある金銀パラジウムとの間で「ガルバニー電流(口腔内で異なる種類の金属が唾液を介して接触した時に流れる電流)」が発生しうることを懸念して、やめときました。

今は、仮歯の段階なので、「ジルコニア」を入れて暫くしたらその感想も記事にします。

なお、自費治療分の費用は9万円(グラスファイバー芯棒1万円、ジルコニアクラウン8万円)です。

参考にしていただければ幸いです。

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ちなみに、「銀歯」は金属アレルギーにより「掌蹠膿疱症」を惹き起こす原因になっていることがあります。今では、金属アレルギーの人が保険適用で利用できる「非金属の白い歯」もあります。(ただし高価なジルコニアではなく、プラスチックとセラミックでできたCAD・CAM冠等)

経済的に余裕のない人で金属アレルギーに悩む人を題材にした次の漫画(5巻)が参考になります。

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