夏にエアコンを使い始めると気になるのが、黴臭い匂い。専門の業者にクリーニングを頼むと値段がお高い。コロナ禍中、業者さんを家に入れるのも心配。そこで、自分でクリーニングにしてみました。いろいろ試行錯誤した結果皆さんにお伝えしたいポイントは次の通りです。
この記事のポイント
- 匂いの主な原因は送風ファン(シロッコファン)です。金属フィンよりも、吹き出し口から覗き見れる送風ファンの汚れが匂いの原因になっています。
- 清潔にエアコンを使うには、分解しやすい機種を選んで購入することが大事。三菱電機の霧ヶ峰が良い説があります。でも、クリーニング業者はどうせ分解掃除するなら「ごちゃごちゃした機能がついていないプレーンなのが一番ということでダイキンの低価格帯商品を勧めてくれました。
- 自分で洗浄するなら「ケルヒャーマルチクリーナーOC3」の利用をお勧めします。
掃除方法
蓄圧ポンプによる掃除の例
必要な道具です。
蓄圧式ポンプは安いですが、電動で簡単に放水できるケルヒャーOC3(後述)の方がよいと思います。
送風ファン(シロッコファン)とは
前の動画では、一通り掃除を終えたあと、吹き出し口から覗き見れる送風ファンを追加で洗浄する作業がでてきます。このファンは「シロッコファン」と言います。このファン掃除について説明しているのがこの動画です。
なかなか大変そう。道具をそろえて、うまくいかなかったら無駄になっちゃいます。エアコンを壊してしまったら、むしろ高くつく。
そこで、もっと簡単な方法を探しました。
らくハピ エアコン洗浄スプレー Nextplus
これは、近所のドラッグストアでも売っていますが、アマゾンで買った方が安かったです。
これなら、養生用のカバーは不要。金属のフィンにスプレーするだけ。でも、これで効果があるかちょっと心配。
そこで、プロがこのスプレーを試してみた動画を探しました。
やはり、プロの洗浄には劣るようですが、キッチンで使用していたエアコンではありませんから、やらんよりいいだろうと考え、このスプレーで作業することにしました。
エアコンは、20年前のダイキンとビーバーエアコン。もともとエアコン嫌いなのであまり使っていなかったのですが、ここ数年は温暖化の影響かエアコン無しでは耐えられないほど暑い年が増えてきました。なので、最近は夏場だけ時々使っていました。
買い替える時期ですが、とりあえずもう少し延命させるべくクリーニングすることにしました。
さて、やってみました。
動画を参考に外装を外し、ここまで剥き出しにできました。ネジの位置も動画とだいたい同じ。ここまでは比較的簡単でした。
金属製のフィンより、吹き出し口や外装部品が真っ黒。これはマジックリンを付けた雑巾で丁寧に吹きました。このふき取り掃除が一番疲れました。そのうえで、金属製のフィンに洗浄スプレーを吹き付けます。
このスプレーは前出の動画で使用している蓄圧ポンプを使った本格的なDIYに比べると効き目は劣る気もしますが、思っていたより長時間噴霧されます。別の動画で業者さんがこのスプレーを試していましたが、フィンの清掃については、これでも良いという評価をしていました。
このぐらい、きれいになりました。
網目状のフィルターはカビキラーを使ってしばらく放置した後に水で洗いました。一本目の動画では吹き出し口から送風ファン(シロッコファン)にカビキラーを吹き付け蓄圧式ポンプの水で洗い流す作業が最後に出てきますが、これが一番効果的だと思います。ここの掃除が一番大事なのだと思われます。
今回自分は、ダイソン掃除機の先端にブラシのアタッチメントをつけて埃を吸い取りました。流石にこのファンを取り出して洗うのは躊躇しました。一本目の動画のようにカビキラーで洗浄するには装備不足。今回は見送りました。
組み立て直して電源オン。匂いを確認しました。
カビ臭くはありません。薬品臭がします。金属製のフィンが奥まで綺麗になっているのか良くわかりませんが、まー、こんなもんかという感じです。クリーニング前に比べるとずっと綺麗になったので、今年の夏はこれで乗り切れそうです。
これだけでも、ほぼ一日かかりました。
こころ残りは「シロッコファンの洗浄です」やはり、ここを洗浄掃除しないとスッキリ綺麗になった気がしません。シロッコファンの洗浄についてはこんな商品も見つかりました。
お手軽な感じがするので、これを使うのもいいかもしれません。
どうせここまでやるなら、養生シートをかけて蓄圧式ポンプでしっかりやるのも有りだったかなと思いました。一日一台のペースならいけると思います。
ケルヒャーマルチクリーナーOC3
さて、一旦自宅の古いエアコン2台の掃除を終えましたが、その後も良い掃除方法を探していたところ高圧洗浄機で有名なケルヒャーのマルチクリーナー OC 3という商品を見つけました。
コンパクトで持ち運び可能な、バッテリータイプの洗浄機です。給水タンク一体型なので、電源や水源を気にせず色々な場所・シーンで使用できます。外出先でも、ご自宅まわりでも、低圧(水道の約2倍の圧力)の水流でサッと手軽に、すぐに汚れを落とすことができます。
このOC3でエアコン掃除をする動画がこれです。
どうでしょう、蓄圧式ポンプより簡単。水洗いなので洗剤の成分が残る心配もありません。エアコン掃除の他にもにもいろいろな用途に使えそうです。特に賃貸マンション住まいでベランダ掃除や車の掃除に水道・電源がそばに無いという方にはうってつけの商品ではないでしょうか。
商品名の通り、マルチパーパスに使えることを考えると、お値段もリーズナブルだと思います。自分は次回これでやろうと固く決意を固めました。
分解しやすいエアコンNO1は?
ところで、自宅にはもう一台富士通ゼネラルのエアコン(AS-E228Hという10年以上前の商品)があります。これも掃除しようとしたところ、どうしても分解できませんでした。外装のカバーがネジだけではなく「爪」で固定されており、どうしても外れません。諦めました。エアコンはメーカーによって分解のしやすさに違いがあるようです。そこで調べたところ、分解しやすさに定評があるのは三菱電機の霧ヶ峰でした。
メーカーのサイト情報はこちら:汚れにくくてお掃除しやすい
自分で掃除することを考えると、自動お掃除機能は無くても、シンプルな構造でとにかく分解しやすい機種を選ぶのが賢明だと思います。
分解しやすいメーカーの場合はプロの掃除料金も安くなるようです。
次回の買い替えでは「分解のしやすさ、掃除しやすさ」最優先で商品を選びたいと思いました。
自動車のエアコンのクリーニング
ついでに自動車のエアコンクリーニングについても調べてみました。
日産のサービス
トヨタのサービス
商品案内のリンクはこちら。エアコン洗浄・消臭
ホンダのサービス
商品案内のリンクはこちら。エアコン洗浄&消臭
素人さんのDIY動画もユーチューブにアップされていますが、ちょっと自分でやるのは躊躇われます。主要三社のWEBを見ると、日産が一番熱心に取り組んでいるように見受けられます。値段もさほど高く無いようなので、とりあえず正規ディーラーに相談してみたらどうでしょう。
スバルのサービス
結び
エアコンて、こんなに汚くなるのに気楽に掃除できない厄介なものですね。
家庭用エアコンにしろ自動車のエアコンにしろ、ユーザーが自分で徹底した洗浄することを前提にした構造の製品が出てくると良いと思いました。養生の必要な電装品を防水仕様にするとか、電装品自体を取り外せるようにするのがいいと思います。
今の時代はアマゾンで必要な道具はなんでも簡単に入手できます。これから暇で貧乏な年寄りが増えてくると、なんでもDIYということになってくる気がしました。
一番良いのは、エアコンの不要な避暑地で過ごすことですね。株クラの個人投資家の皆さんはこちらを目指しましょう。😁😁😁
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