はじめに
老後のお金について考えようと思って本屋さんに行くと、いろんな本が陳列されています。
こんな感じ。
何から考えれば良いのか、どれを選べば良いのか悩みます。
おすすめの本(冊子)
定年後は退職金、年金、雇用保険、健康保険、税金等、自分で対処しなければならないお金の話が目白押しです。会社の総務や人事が面倒をみてくれることはもうありません。制度を良く知らないと、何を選ぶことが得なのかわかりません。そんな貴方におすすめなのが「私のライフプラン」という冊子です。
政府刊行物の一種で毎年情報がアップデートされています。標準的なサラリーマンが定年後のライフプランを整理しやすいよう、必要な知識が程よい粒度で解説されています。老後のお金に絡む課題を網羅的にとらえるのにちょうど良い冊子です。
3つの選択
退職後にまず選択しなければならないお金の課題は次の3つです。
退職金の受取方法
勤務先によっては、退職金を一時金で受け取るか、年金方式で受取るか選択できる場合があります。退職後のお金の計画を考えるうえで大事な選択です。どちらが得か諸説ありますが、退職所得控除を使える分は一時金でという人が多いようです。こちらが参考になります。
年金受給開始をいつにするか
サラリーマンが加入している公的年金(老齢基礎年金・老齢厚生年金)は原則歳65から受け取ることになっていますが、繰り上げて減額受給することも、繰り下げて増額受給することも可能です。
受給開始年齢は歳65未満の配偶者がいる場合の加給年金や、遺族年金にも影響します。これらを総合的に考えて選択する必要があります。
こちらが参考になります。
健康保険の加入方法
定年後の健康保険の加入先をどうするか、選択しなければいけません。多くの人は退職した会社の健康保険の任意継続被保険者になるか国民健康保険に加入します。
こちらが参考になります。
健康保険は大きな出費ですが、あらゆる保険のなかで一番役に立つ保険です。現役時代は保険料が天引きされるので「保険」として意識していなかった人もいると思いますが、この機会に民間の保険も整理するのが良い出しょう。
企業年金について
サラリーマンの年金制度は大別すると公的年金と企業年金に分かれます。企業年金には、確定拠出年金(DC)と確定給付年金(DB)があります。確定拠出年金は比較的新しい制度で、もうすぐ定年を迎える世代にとっての企業年金の主力は確定給付年金です。企業年金制度がある会社のサラリーマンには企業年金の知識も必要ですが、市販の本では制度の一般論には触れているものの、個別企業の制度については触れていません。まず、前述の本で公的年金・企業年金仕組みを理解したうえで、自分の所属する企業年金について確認してください。
確定給付年金(DB)について
各企業年金基金のホームページで自分の勤務先の制度が確認できます。以下はその例です。自分の勤務先についても「会社名〇〇〇年金基金」でググると何かしら出てくると思いますので、そちらを参照してください。
社員用のID・パスワードが必要なページもあります。社内で案内されていると思いますのでご確認ください。
確定拠出年金(DC)について
「レコード・キーピング会社」が加入履歴や個人ごとの資産残高等の記録、管理業務を行っています。WEBで情報を参照することができます。自分の勤務先の年金のレコードキーピング会社や情報の照会手順等が勤務先から案内されているはずです。確認の上ご利用ください。マネーフォワードに自分のIDとパスワードを登録して、他の資産残高と一緒に一元管理することもできます。
日本インベスター・ソリューション・アンド・テクノロジー株式会社(JIS&T)
が大手2社です。
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