ゼネラルミルズ(GIS)とSP500どっちがお得?

2022年6月29日に好決算と増配を発表したゼネラルミルズの分析記事です。

2022年3-5月期決算(第4四半期)決算発表

暴落相場の渦中でディフェンシブ銘柄が人気です。インフレによるコスト増を価格に転嫁して期待通りの業績を維持できるのか注目されています。

そんななか、ゼネラルミルズが見事な業績を発表しました。

2022年6月30日 2時20分

ゼネラルミルズが決算受け上昇 値上げでコスト上昇分を転嫁

加工食品のゼネラルミルズ<GIS>が上昇。取引開始前に3-5月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。米国での販売が好調だった。通期のガイダンスも公表しており、中核売上高は予想を上回る見通しを示した。

https://us.kabutan.jp/news/n202206300034

年初来の株価は?

SP500が年初来-20.25%に沈んでいるのに対し、GISは+12.68%と堅調です。(2022年7月1日現在)

ディフェンシブ効果を十分発揮していると言っていいでしょう。

安定配当

GISは120年間配当を継続している優良企業です。インカム投資家に愛好されている銘柄です。

今回は6%の増配も発表しました。

増配後の年間配当は$2.16、配当利回りは2.73%(2022年7月1日)になります。

5年前の権利確定日(2017年7月10日)の簿価に対する配当利回りは4%超。

  • 2017月7月10日終値:$53.4(2022年7月1日終値:$75.79)
  • 配当利回り:4.04%

まずまずの利回りですが、連続増配銘柄や高配当銘柄に比べるとやや地味かもしれませんね。

5年間のトータルリターンをSP500と比較

5年前にGISに1万ドルを投資し配当を再投資していたらどうだったのでしょう?

SP500と比較したのが次のグラフです。

ほとんどの期間SP500の運用成績がGISのそれを上回っていますが、2022年7月1日現在では今年のSP500暴落によりトータルリターンはGISが68.78%とSP500を11.19ポイント上回っています。

ベアマーケットでは頼もしい銘柄ですが、長期でSP500と比較した場合SP500の運用成績が優っている期間が長いことには留意が必要です。

直近4半期末の決算発表の要点

改めて、直近の決算発表から要点を抜粋しました。

GISは商品ポートフォリオの見直しも着実に進めており経営力にも力強さを感じます。

ゼネラルミルズは2022年度の第4四半期および通年の結果を報告し、2023年度の見通しを提供します (2022年6月29日)

ゼネラルミルズの取締役会は6%の増配を宣言

通年のハイライト

・190億ドルの純売上高は、前年度から5%増加しました。本源的純売上高¹は6%増加しました。

・営業利益は11%増の35億ドルでした。為替調整後営業利益は2%増加しました。

・希薄化後1株当たり利益(EPS)は4.42ドルで、17%増加しました。調整後の希薄化後EPSは3.94ドルで、為替調整後ベースで4%増加しました。

・営業活動によるキャッシュフローは11%増加して33億ドルになりました。

第4四半期のハイライト

・純売上高は8%増の49億ドルでした。本源的純売上高は13%増加しました。

・営業利益は85%増の10億ドルでした。為替調整後営業利益は21%増加しました。

・1.35ドルの希薄化後EPSは98%増加しました。調整後の希薄化後EPSは1.12ドルで、為替調整後ベースで23%上昇しました。

ポートフォリオの再構築

ゼネラルミルズは、2022会計年度中にポートフォリオの再構築の取り組みを進めるために重要な措置を講じ、長期的に会社のトップラインとボトムラインの成長プロファイルを向上させると予想される7つの取引を発表または終了しました。

これらには2022年第一四半期に終了した北米における、ナッジ、トゥルーチュー、 とトップチューペットブランドの買収を含みます。

ヨーロッパでのヨーグルト事業の売却は2022年度の第2四半期に終了。

ヨーロッパとイスラエルでの「こね粉」事業の売却は2022会計年度の第3四半期から2023会計年度の第1四半期の間に終了しました。

北米でのTNTクラストフードサービスピザクラスト事業の買収。これは2023年度の第1四半期に終了しました。

北米のヘルパーメインミールとサドンリーサラダディッシュ事業は、2023年度第1四半期に閉鎖される予定です

https://investors.generalmills.com/press-releases/press-release-details/2022/General-Mills-Reports-Fourth-Quarter-and-Full-Year-Results-for-Fiscal-2022-and-Provides-Fiscal-2023-Outlook/default.aspx

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