60歳の引っ越し

今年60歳になります。

社会人になってから、ずっと賃貸マンションで暮らしてきました。ここ15年ほどは東京西部の3LDKに家族4人で住んでいましたが2年前から夫婦2人暮らしになっています。

ここらで「終の棲家」を購入することも考えたのですが、とりあえず65歳まで勤務を続ける前提で首都圏の賃貸マンションに住み替えることにしました。

複数の移住候補地のなかから海に近い街を選びました。物件は70平米の1LDK、公的賃貸マンションです。

引越して以来、毎日のように海岸を散歩してます。広めの1LDKは2人暮らしにはちょうど良く快適にすごしています。

引越に要した費用は約80万円でした。新居の敷金や前家賃、引っ越し代(引越しのサカイ)、家電の買い替え(冷蔵庫とエアコン)等の費用です。

新居の備品はすべて貸主が良好な状態にメンテしてあり、洗面台は新品に交換してありました。公的賃貸住宅は貸し出す前に確りと修繕工事を行い、老朽化した設備は更新します。なので、ほぼ新築に近い内装の物件に移ることができます。以前住んでいたのも公的物件ですが、立ち退きに際して支払った原状回復費用は約3万円でした。これも民間物件に比べると格安です。

今回の引越しをターゲットに、この一年間は「断捨離」を断行してきました。メルカリで家具や本を処分したり、子供の玩具やスポーツ用品等の不用品をゴッソリ廃棄しました。これからも「モノ」はもっと処分し、ミニマリスト的ライフスタイルで老後生活に入っていこうと思います。

一方で、消費は美徳だとも思います。古いモノはどんどん捨てて、イノベーティブな新商品や生活を快適にするグッズは積極的に採用します。TVがいつの間にか老人専用のメディアになり、健康食品と老夫人用化粧品やら発毛剤のCMだらけになったのを見るにつけ、古いモノにだけ囲まれている弊害を感じます。

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職場では比較的楽な立ち位置で過ごしています。60歳からの5年間も生活費と家賃を賄う程度の収入は維持できそうなので、年金の前倒し受給はせずに「やれるとこまで、やってみよう」と考えています。

投資も続け、完全リタイアまで金融資産の最大化を目指します。会社を完全に退いたら改めてその時の自分に相応しい物件を探すかもしれません。不動産は快適に生活するための道具なので、自分を取り巻く状況に応じて住み替えるのが合理的だと思います。定住と所有には拘りません。

もっとも変化に応じて快適な生活をするには、ある程度の金融資産を持っていることが前提になります。ちなみに、現在保有している金融資産は下の記事を書いた時に想定した60歳時点の金融資産の額より上振れています。

若い方の人生設計や、ご同輩の老後生活の参考にしていただければ幸いです。

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