L.L.Bean の3人掛けソファベッドMission Futonの再生方法

アメリカの人気ブランドL.L.Bean では20年ほど前に日本国内の店舗でオリジナルの家具を販売していました。

当時人気だったソファーが「Mission futon」です。今でも愛用者がいらっしゃると思います。

この記事はMission Futonのヘタってしまったマットレスを交換してソファを再生させる方法をまとめたものです。

Mission Futon とは

ミッションスタイルはクラシックなアメリカンカントリースタイルです。そのミッションスタイルを採用してL.L.Beanが製造販売していた商品がこちらのソファです。

マットレスの横の長さは190センチほどあり、とてもゆったりしています。

Futon(フートン)のネーミングは日本の「布団」からとったもので、布団のような素材でできたマットレスをこの木製のフレームに載せて使うようにできています。マットレスは、昔の小学校で使っていた体操のマットのような感じです。

しかし、長年使っているとこのマットレスが「ヘタ」って「せんべい布団」のようになってしまうのが悩みです。

木製のフレームはまだまだ確りしていますがマットレスがへたって座り心地が悪くなってしまうのです。

日本の店舗では販売が終了したため日本国内では中古品しか流通していませんが、マニアの間では根強い人気がありメルカリでも取引されています。

日本での販売終了後もアメリカでは継続販売されていましたが、今では現地でも販売が中止されたようです。

米国のサイトにはまだ商品が掲載されていますが、「SOLD OUT」と表示されていました。マットレスも替えカバーもネットショップには見当たりません。

いよいよ、このソファーとはお別れ、廃棄しようと考えていましたが、何とか再生できないか調べてみました。

マットレス(正規品)の入手方法

まず、日本のカスタマーセンターにマットレスの購入が可能か問い合わせてみました。以下がその回答です。(大変丁寧な回答をいただきました。ありがとうございました。なお、回答は2022年6月現在です)

現在、あいにく替えカバーについてはお取り扱いがなく、「フートンマットレス(3人掛け用ソファー)」のみご注文が承れる状況でございます。
※フートン用替えカバーの再生産および次回入荷の予定はあいにく未定でございます。

せっかくお問合せいただきましたのにご期待に沿えない返答となりまして誠に申し訳ございません。

以下に「フートンマットレス(3人掛け用ソファー)」についてお知らせいたしますので、ご確認くださいますようお願い申し上げます。

■フートンマットレス(3人掛け用)の販売価格
・商品価格:44,000円(税込)
・配送料金:3,300円(税込)
・お支払金合計:47,300円(税込)

■フートンマットレスのサイズ
サイズ:75”Lx54”Wx7.5  (191x137x19cm)
重さ :約 55ポンド(約25kg)

なお、ご注文は「お電話」にて承ります。
ご注文されます場合には、下記までお電話にてお問い合わせいただきますようお願い申し上げます。

<フートンマットレスの在庫確認・ご注文承り先>
フリーダイヤル:0120-00-8540
携帯・PHSから :0422-79-9131(通話料お客様ご負担)
受付時間:午前9時~午後7時(年末年始を除く)

代替策

マットレスはまだ販売しているとのことなので新品を買うのもありです。しかし正規品は素材がコットンですから、いずれ「ヘタって」くると思います。

交換用クッション

実はマットの「ヘタレ問題」に悩む日本の愛用者に交換用のクッション材を提供してくれる業者さんが存在します。ウレタン・スポンジの加工をやっておられる株式会社ストライダー社さんです。

L.L Bean Mission Futon(エルエルビーン ミッションフートン ソファー) 
アメリカの人気ブランドL.L Bean Mission Futon(エルエルビーン ミッションフートン ソファー) の中身の交換用クッションを加工した事例です。

自分は「1900mm×600mm×150mm」のサイズで2つのクッションを制作していただきました。縁取りを丸くする加工の有無や材料についても相談にのっていただけます。

ソファーカバー

自分は、ネットで見つけたCOVER-ING FACTORY さんで制作していただきました。

なお、株式会社ストライダーさんのホームページにカバーを制作するときの注意点が載っています。

カバーの中身を柔らかいクッションから硬めのクッションに交換する場合、厚みを横から見た状態で真ん中に1箇所しかファスナーがないような作りですと、カバーリングが困難でファスナーが破損する可能性があります。コの字になっているファスナーであれば問題ありません

https://strider.biz/sofa/cushion

こちらが完成品です。費用はクッションとカバーの合計で約45,000円になりました。

なお、「アート手作りクッション工房」さんがホームページにカバー制作の事例を掲載しています。取り扱っている生地の種類が多いようです。予算に余裕のある方はこちらにお願いするのも良いと思います。

最後に

Mission Futonは米国でも販売中止になったので、いずれ消えゆく運命でしょう。しかし頑丈な木製のフレームはまだまだ使えます。一部ではヴィンテージ家具としての評価もあるようです。捨ててしまうより再生をお勧めします。

オリジナルのマットレスとウレタンは風合いが違いますが、自分は気に入っています。

L.L.Beanの米国サイトからダウンロードしたフレーム組み立て用の資料もアップしておきます。

参考にしていただければ幸いです。

190429_LLBean_Mission_Futon_Instructions_October_2012-1

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