男の髭剃りに必須のカミソリ。電動シェーバー(ブラウン)、Gilletteの5枚刃を経てHenson Shavingにたどり着きました。
買ったのは「並行輸入」のヘンソンです。
Gilletteの5枚刃
自分はここ30年ほどGillette の5枚刃を使ってきました。

ジレットは替え刃の価格が高いのですが、カミソリ刃クリーナーを使うようになってから劇的に刃が長持ちするようになり、ランニングコストはあまり気にならなくなりました。
Gilletteのピンポイントトリマー?
ところでジレットの刃には5枚刃の裏側に「ピンポイントトリマー」なる一枚刃が付いていることに、最近気がつきました。
細かい部分の仕上げ用の刃だそうです。
こちらがその紹介動画です。
使ってみたらとても便利でした。
5枚刃では剃りにくかった細かい部分、口ひげの上などが綺麗に剃れます。
この「ピンポイントトリマー」を使い始めたことで疑問が湧いてきました。
そもそも髭を剃るのに5枚もの刃が必要だったんだろうか?一枚刃のカミソリの方が便利なのではなかろうか?
貝印の一枚刃カミソリ
思い起こすと自分の父は貝印の一枚刃を使っていました。50年以上続くロングセラー商品、T型ゴールドステンレスです。値段は10本で300円程度と安価です。


自分も使ったことがありますがシェービングフォームが付いた手だとホルダーが滑って不便でした。さすがにこのカミソリよりはジレットの方がずっと良いです。
さらにネットでカミソリに関する情報を掘っていると両刃の安全カミソリに辿り着きました。

ドラッグストアーでは見かけませんよね。
日本で「両刃カミソリ」があまり知られていないのは、戦後早い段階で貝印やフェザーなどが使い捨て式やカートリッジ式を普及させためです。
さらに、ジレットやシックが「多枚刃=深剃り」を強調したマーケティングを展開したため、両刃は量販店から姿を消しました。また、日本は電気シェーバー普及率が高く、朝の短時間で手軽に剃りたいという需要が強いため、交換や角度調整が必要な両刃は「面倒・危ない」という印象を持たれやすいことも影響しています。
日本人には「両刃カミソリ」を知るチャンスがほとんど無かったのです。
Henson Shaving
調べてみると近年、髭剃りマニアの間では両刃の安全カミソリが人気になっていました。
替刃の価格が多枚刃のカートリッジに比べて非常に安価なこと、 替刃が金属のみであるため、プラスチック製のカートリッジよりも環境負荷が低いと考える人が増えていることなどが理由です。
特にカナダの「Henson(ヘンソン)」が精巧な作りで高い評価を受けています。
こちらがHensonの組み立て動画ですがとてもシンプルな構造です。
ヘンソンは他の両刃カミソリと比較しても肌への負担が少ないことで定評があります。
並行輸入品は大丈夫?
ヘンソンは生産国カナダのAmazon CAで約100カナダドル(約1万円)で販売されています。
正規代理店が輸入したものは約1万6千円で売られていますが、自分は楽天スーパーセールで「並行輸入品」を8,728円で買いました。
海外で正規に販売された本物の商品であれば日本に持ち込んで販売しても違法ではないことが、最高裁判例(商標権の消尽理論)で認められています。ただし偽物や模倣品は商標法違反となります。つまり「並行輸入品」に違法性はありません。
この程度の価格の商品で偽物や模造品を作っても割に合わないでしょう。「並行輸入品」であることを明示して販売している商品であればむしろ安心して購入できるのではないでしょうか。
こちらは、自分が購入した楽天のお店のリンクですが、並行輸入品であることを明示して販売しています。
なお、日本ではMild / Medium / Aggressiveの3タイプが販売されていますが、海外で主に流通しているのはMildタイプです。前掲の並行輸入商品もMildに該当します。自分にはこれがちょうどよい感じでした。
替え刃について

両刃安全カミソリの替え刃は、1904年のジレット規格を基にほぼ世界標準化されており、Hensonを含む多くのホルダーで互換性があります。替え刃の生産国はインド・エジプト・トルコ・ロシアなど新興国が多いのですが、欧米や日本ではカートリッジ式が主流になった一方、これら地域では今も両刃カミソリ需要が高いこと、人件費の安い国に生産が集中していることがその理由です。

髭が生え始める思春期にHensonで髭剃りデビューすれば生涯に費やす「替え刃」のコストはかなり抑えられます。
進学や就職のお祝いに恰好の品。女性から男性へのプレゼントにも喜ばれます。
Gilletteの五枚刃とHensonどっちがいいのか
自分が感じたのは「深剃り」比べに意味は無いということです。
Gilletteの5枚刃の良さは「早く剃れる」ことです。急いで肌の上を滑らせてもそれなりに深く剃れます。なので、毎朝手早く身支度を整えたい若いサラリーマンに適していると思います。
対してHensonは「ゆっくり滑らせて」髭の剃れる音を楽しむような余裕のある大人に向いています。
結果としての「深剃り」の程度にはあまり差が無いと感じました。
Gilletteはアメリカ人向き、Hensonは欧州人向きというとイメージがつかめるでしょうか。
平日はGillette、週末はヘンソンと使い分けてもいいかもしれません。
こちらは自分が長年使っていたGilletteプログライドとHensonを比較した写真です。Hensonはシンプルな構造で洗浄が容易、清潔な状態が維持できます。ジレットは複雑な構造で凹凸が多く、汚れが付着しやすいのが見てとれます。
どちらがいいかは、その人の価値観次第です。
参考にしていただければ幸いです。



ダイソーで買った、スチール製の貯金箱です。替え刃の廃棄用にちょうど良いです。

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