サカイ引越センター体験談(事前に知るべきこと)

サカイ引越センターを利用して引っ越しました。ほぼ満足のいくサービスでした。

ただし引っ越し最中に家電設置に絡むセールスを受けるのですが、これを「ぼったくり」だとしてネットで悪評を流す人がいるようです。以下、自分の体験を順を追って説明します。

見積もり

新居の賃貸契約をしたとき、日通・アート・サカイ、3社の割引案内をいただきました。一番安そうなサカイに見積もりを依頼しました。電話すると早速営業マンがやってきました。他社の見積もりは取らずに、その日に依頼することを決めました。段ボール箱もすぐに置いていってくれました。

閑散期を選び、一か月前に予約しました。日程も先方の都合に合わせ、安くしてくれるようにお願いしました。費用面で自分が気にしていたのは、エアコン4台、冷蔵庫1台の廃棄費用でしたが、事前に調査していた廃棄業者の値段より安かったので、即決しました。総額225,500円です。

3LDKからの引越で荷造りは全部自分でやる「エコノミーパック」、首都圏内の移動です。

新居用の家電もサカイから購入

意外だったのは「サカイ」が引越だけでなく新しい家電の販売等、引越と同時に生じる需要に応える多様なサービスを提供していたことです。引越屋さんのビジネスモデルも進化しているんですね。

ちょうどこんなニュースも出ていました。

買取王国-底堅い サカイ引越センターと業務提携 7/21 9:04 配信

買取王国<3181>が底堅い。同社は20日、サカイ引越センター<9039>と業務提携したと発表した。

 サカイ引越センターは、引っ越しサービスを利用する顧客に同社の不用品寄付サービス「モノドネ」を紹介し、利用希望者の不用な品物を回収、保管業務を行う。その後、同社はサカイ引越センターより顧客の不用な品物を受け取り、査定する。査定額を顧客が指定した提携先の大学や非営利団体に寄付し、再利用する仕組みとしている。

https://finance.yahoo.co.jp/news/detail/001c7f381c2a3d677c5537bfd2896b38fb95b6a5

自分は、新居用に冷蔵庫1台、エアコン1台を購入し引越当日に設置してもらいました。エアコンの設置費込みで合計236,500円でした。

見積もり中に営業マンの前でパソコンを開きネット価格と比較しました。サカイの値付けはネットの最安値より数万円高いのですが、「引越の当日に部屋まで搬入し丁寧に設置する、引っ越し代も含めた総額で「勉強する」」という説明に納得しOKしました。

過去にネットで安値のエアコンを購入したところ、ガラの悪い作業員が来て設置が杜撰だった経験があったので、あまりセコクなってもいいことは無いと思いました。皆さん、どこかで少しづつ利益を得て生活しているわけですから極端な安値にはそれなりの理由があるものです。

引越当日の問題

引越作業はスムーズでした。作業員は計4人との見積もりでしたが、どこから現れるのか一時的に数人追加で来て作業を手伝った後に、またすぐに消えていくということがありました。同じエリアで作業しているスタッフと連携しながら柔軟に要員を配置、移動させる運営をしているようでした。引越屋さんの作業もITを利用して効率化が進んでいるんですね。家具の分解組み立てで少し手荒い点があったのと、割れた食器があったのですが、まー許容範囲でした。特段文句は言っていません。

ところが、家電に絡む問題が3点ありました。これが「悪い口コミ」の原因になっているようです。

冷蔵庫の下に敷く「ポリカーボネイト板」のセールス

荷物の搬入をしている途中で「リーダー」から、冷蔵庫の下に敷く「ポリカーボネイト板」の購入を勧められました。自分は断りましたが、冷蔵庫を設置する直前に判断を迫られて購入し、後で後悔してグチをネットに載せている人が多いようです。

自分は断りましたが無理強いされることはありませんでした。

洗濯機の嵩上げ台とホース交換のセールス

家電の設置はサカイの子会社「エレコン」から派遣されてくる作業員の方が担当します。引越要員とは別です。今回は、洗濯機・エアコン設置のために各1人が別のタイミングで来ました。

当初の見積もりには洗濯機の設置代として4,000円が計上されています。「自分でもできるのに、高いな」という感もありましたが、蛇口や排水の接続不良で水漏れしても面倒なので、まーいいか、と思っていました。しかし、当日来たエレコムの作業員さんから、更にホースの交換(追加費用4,000円)と「かさ上げ台(5,000円)の設置を勧められました。

エアコン設置の追加料金

エアコン設置についても当初見積もりに15,000円が計上されているのですが、当日来た作業員さんからホースに断熱材(追加費用1,500円)を巻くことを勧められました。

自分はいずれも追加費用を払って作業してもらいましたが、この現場セールスと追加費用に不満の声が多いようです。

エアコンの作業員さんとおしゃべりしたのですが、エアコンと洗濯機で別々に作業員が来るのは、一人で両方やると下請け作業の単価が安くなるからだそうです。率直に話してくれました。

引っ越しを機会に家電を買い替えるメリット

ところで、自分は引っ越しを機会に10年以上前に購入したエアコンと冷蔵庫を買い替えたのですが、性能が格段に進歩していることを実感しました。冷房の効きがとても良くなり、しかも静音です。シーリングライトも節電効果の高いLEDに変えました。次回電気料金がどれだけ減っているか楽しみに待っているところです。

今回の引っ越し先は天井が高いのですが、シーリングライトはサカイの引っ越しスタッフが無料で取り付けてくれたので助かりました。引っ越しを機会に家電を替えたのはメリットが多かったと感じています。

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まとめ

家電の設置に絡む追加費用でトラブルが多いようですが、自分はサービスの質は悪くないと思いました。問題は、当日の追加費用について当初見積もりの段階で十分な説明をしていないことでしょう。引越当日の慌ただしいなかでセールスを受け、後になって割高だったと後悔している人が多いようです。

しかし、ポリカーボネートの板にしろ、かさ上げ台にしろ、ネットで安く購入できても重い家電を持ち上げて設置するのはそれなりに大変です。あながち悪いサービスでは無いかもしれません。

事前に説明を受けて選択したなら同じことでも納得感があるでしょうが、それが無いので「ボラレタ」「自分でやった方が安かった」と感じる人が多いのでしょう。

この点、サカイさんにも改善の余地があると思います。あざといセールスをしていると思われるより、信頼を得る方が長い目で見れば企業としてもメリットが大きいものです。伝統的な大手運送会社に伍してここまで成長できたのはそうした社風があったからでは無いでしょうか。

とはいえ、顧客の立場でどんなサービスにいくらの料金を払うか、その判断は自己責任です。どんな選択も自己責任というのは投資と同じことですね。

参考にしていただければ幸いです。

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コメント

  1. 工事担当 より:

    かさ上げ台ですが、排水ホースの取り回しが楽になるのですが、排水が真後ろ中央ではなく、右側左側の付替えをしたくなくて、さらに延長ホースも付けなくては届かない状態として、セールスしてきます。作業員の経験不足と知識不足です。引越の際は取説なども読んで、作業と嵩上げ・排水、給水ホースが必需なのかの確認を施主様がしてください。

    • 昭和課長 より:

      貴重なアドバイスありがとうございます。

      • 通りすがり より:

        給水ホース、かさあけくん共に1000円〜1200円でホームセンターに売っています。売値で2〜3000円、工賃込みで、4〜5000円となります。誰でも付替えはできます、特に教育された作業ではありません。洗濯機設置では儲けがでないので、色々なモノを売ることで儲けてるんだと思います

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