急激な円安の進行で米株投資家の皆さんは恩恵を受けていますよね。でも、売却してみるとドルベースの損益イメージと円ベースの実現損益のズレを大きく感じることがあります。
そんなに損していないのに、円ベースの実現損が大きかったり。。。?
そこで改めてドルベースの損益と為替変動の関係、さらに売買益に対する源泉税を確認してみました。
為替変動を極端に大きくして試算し変動のイメージを掴んでみました。
ドルベースの利益が円安で更に増えるケース
$100ドルで買った株を$200で売却し、$100の利益が出たものとします。源泉税率は20%と仮置きします。売却時の為替レートが円安になるほど、円ベースの利益が増えます。これは普通の感覚で理解できます。いま、このパターンで円安メリットを受けている人が多いですよね。
ドルベースの損益が円ベースで逆になるケース
ドルベースで利益なのに、円高が進行すると円ベースで損が出る場合があります。円貨決済をしている人は注意が必要です。この場合はドル決済にしておいた方が良いと思います。
このところ、基本的には円安基調ですが、ボラが大きいため、短期売買をしている人は買った時より売却時の方が円高になっていることもあります。注意してください。
次はドルベースで損が出ているのに、円ベースでは利益が出て、税金が取られるケースです。外貨決済をしている人は注意が必要です。税金は外貨決済の場合にも円建ての損益にもとづいて源泉徴収されるからです。この場合は円ベースで実現益を出したうえで税金を払う円決済にしておいた方が良いと思います。
結論
米株投資ではドル建て、円建て双方の損益を確認して取引することが必要
ドル建てと円建ての損益が逆転する場合には、ドル決済にするか円決済にするか検討要
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