今回は農産物に投資できる米国ETFのご案内です
穀物価格は今後高騰?
米国のインフレ、トンガの海底火山大爆発による世界的な気温低下懸念、穀倉地帯ウクライナへのロシア侵攻。。農産物の価格上昇が見込まれる要因が目白押しになってきました。
ちなみに1991年6月15日のピナトゥボ火山の大爆発から2年後の1993年、日本は大冷夏となりコメの生産量が前年比74.1%にまで落ち込み落ち込みました。
DBA とは
米国NYSEに上場されているETFです。農産物先物に投資できます。
Invesco の英語サイトに載っているProduct Detailからの引用しました。(誤訳はご容赦ください)
Invesco DB Agriculture(Fund)は次の指数変動に追随するように運用します。
DBIQ分散型農業指数:DBIQ Diversified Agriculture Index ExcessReturn™(DBIQ Diversified Agriculture Index ERまたはIndex)+ファンドが保有する米国債と資金市場から得られる利息収入⁻費用
このファンドは、低コストで便利に商品先物に投資したい投資家向けに設計されています。連動するインデックスは、最も流動的で広く取引されている農産物の先物契約で構成されています。インデックスに直接投資することはできません。ファンドとインデックスは毎年11月にリバランスおよび再構成されます。
このファンドは、非常に不安定な市場で行われる取引に基づいており、投機的な性質があるため、すべての投資家に適しているわけではありません。先物価格の頻繁な変動により、大きな損失が発生する可能性があるので、リスクに関する関連の開示資料を良く読んでください。
Invesco
農産物価格の上昇に賭ける、短期的な運用に向いた商品だと思います。上述説明にある通り高リスクなので注意しましょう。
ポートフォリオ
Invescoのサイト には次の通りポートフォリオが記載されています。
先物
- 大豆 13.66%
- トウモロコシ 12.63%
- コーヒー 12.5%
- 生牛 12.18%
- 小麦 11.7%
- ココア 11.26%
- 砂糖 10.91%
- フィーダー牛 4.01%
- コットン 2.93%
担保
- Invesco Government & Agency Portfolio 71.06%
- United States Treasury Bill 20.37%
- Invesco Treasury Collateral ETF 8.12%
資金はインベスコの現金待機用のファンドや米国財務省証券にして先物の担保・証拠金に充当してあります。農産物への投資は商品先物で幅広いプロダクトに分散してあります。
総費用比率は0.93%と高い水準ですが、農産物に投資する簡単な手法としてはやむを得ないコストでしょう。
どこで買える?
楽天証券で買えますが、SBI証券では買えませんでした。(2022年2月現在)
SBIでは取扱停止銘柄として次の通り掲載されていました。実際、注文を入れようとすると、エラーになります。
「パートナーシップ」に該当すると何故取扱いできないのか良くわかりませんが、現地で課税される税率が特殊で対応できないためという解説をしている記事がありました。
本当のところは良くわかりません。
自分は楽天証券の特定口座で売買しましたが、譲渡益にかかる税金については他の米国株の取り扱いと同じでした。
米国株式の取引において、株式の売却時に利益が発生した場合、その譲渡益(譲渡所得)は現地では課税されず、国内のみの課税(税率:20.315%)となります。
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配当所得に関しては、現地で10%が源泉徴収された後、日本で20.315%の課税となります。
楽天証券 米国株式 確定申告時のお取引確認方法
値動き
Trading Viewの期間「すべて」のチャートです。ここ一年ほど上昇基調ですが、超長期でみるとそれほど高い水準ではありませんね。
ということで、農産物に投資したいと考えている方には参考にしていただければ幸いです。
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